やまなみハイウェイ

熊本の阿蘇山と言えば、巨大なカルデラ大地が織りなす美しい大自然の景色が有名ですが、実はライダーにとってはツーリング天国としても人気があります。
阿蘇の自然を思い切り満喫できる道路がいくつも走り、またそれらは観光地と観光地を結んでいるためツーリングと観光をセットで楽しめるのも阿蘇ツーリングの魅力です。

中でも「やまなみハイウェイ」は、熊本県の阿蘇から大分県の由布院を結ぶ県道11号を繋いだ山岳地帯を抜ける絶景道路です。
その距離は60kmにも及び、九州地方のライダーにはお馴染みのツーリングコースになっています。
由布院を出て約15kmの距離はずっと樹林帯が続く峠道で、飯田高原エリアに入るとパアッと視界が開けてルートも直線が多くなり、その先の長者原でロングストレートの走りが楽しめます。

最高地点である牧ノ戸峠までワインディングロードがあり、峠を越えたあたりは穏やかな下り道路です。
山岳道路だった道は草原ルートへと様相を変え、阿蘇のカルデラならではの絶景が連続して目の前に広がります。

阿蘇パノラマライン

阿蘇の風景を満喫するのであれば、「阿蘇パノラマライン」を外すことはできません。
阿蘇パノラマラインは阿蘇山の中央にある阿蘇五岳へと続くルートで、北は県道111号阿蘇吉田線と、南は県道111号南阿蘇側ルート、さらに西にあたる県道298号の阿蘇公園下野線、これら3つのルートで成り立つ観光登山道路です。

2016年の熊本地震で全区間通行止めになりましたが、少しずつ復旧し2018年には完全に復旧されています。
草原の中をバイクで疾走する姿は、まるで外国映画のワンシーンのような爽快感と非日常感が溢れています。

菊池グリーンロード

ちょっと趣向を変えて、人気のツーリングスポットというよりは、ひっそりと佇むマイナールートのご紹介です。
菊池グリーンロードは、国道325号を北に向かった場所にある道の駅「旭志」を越えたところの交差点を右方面へ、県道329号に入ったところから菊池グリーンロードがスタートします。
マイナールートではありますが、菊池グリーンロードは旭志から菊池渓谷へ繋がっているため、菊池阿蘇スカイラインに行くショートカットとして地元ライダーにはお馴染みの広域農道です。

県道329号や他の道も入り組んでいますが、看板が設置されていますので、見逃しさえしなければ難なく菊池グリーンロードに辿り着けるでしょう。
この道を走るメリットは、車もバイクも人も少ないことです。
林を疾走するコースですが、菊池市街を一望できるスポットも多数あり、このルートから菊池阿蘇スカイラインへ、さらにミルクロードにも繋がっていてツーリングにぴったりのコースと言えるでしょう。