芸術のヤマハのデザインは外注だった?

ヤマハのバイクは芸術品と呼ばれる

ホンダは優等生、漢のスズキ、芸術のヤマハ、そして変態のスズキなんて言われていますが、ヤマハはデザインが優れている、美しいバイクを作るということで有名です。
芸術性が高いといわれるのが、ヤマハの作るバイクのデザインがほかのメーカーにはない美しい卓越したフォルムを持っているからといわれています。

ヤマハのバイクといえばYZF-R1などが浮かびますが、これらのバイクは美しいデザインにプラスしてハイスペックなバイクです。
ただ伝統的なデザインのバイクとして、そのフォルムに定評があるSR400なども有名なバイクといえます。
Y125についてもかなり話題となり、このバイクは女性人気も高いバイクとして脚光を浴びたバイクです。

ヤマハのバイクデザインはヤマハではない

しかしこれらの世界が認める芸術性の高いバイクは、ヤマハがデザインしているわけではない、ということを知らない人も多いです。
ヤマハのバイクをデザインしているのは、GKデザインの一翼となるGKダイナミクスというグループになります。
東京芸術大学の小池教授、その門下生が作ったGroup of KoikeがかかわっているからGKダイナミクスです。

外注なの?とびっくりされる方もいますが、ヤマハとGKに関しては長い歴史を持っています。
ヤマハの初バイク、世に出た初めてのヤマハのバイクはYA-1ですが、このバイクから関係性が始まっているのです。

デザインという仕事が確立されていないときからデザインにこだわりを持つヤマハ

ヤマハがデザインに対してこだわりを持っているのは、かなり古くからのことで、1955年当時、デザインという仕事すらまともに確立されていない時期から、ヤマハはデザインについて高い意識を持っていたのです。
デザインについて強い意識を持っている、バイクのデザインはとても重要なことと信念を持っていたヤマハだからこそ、当時珍しかったデザイン会社に外注するというスタイルになったといわれています。

創業時からGKデザイン、デザインを外注するということにこだわりもっていた、ということはヤマハのバイクはGKデザインとともにあるということです。
初バイクを作ったときから芸術性の光るバイクだったヤマハは、GKデザインあってこそ、またGKデザインの発展もヤマハあってこそ、お互いに必要不可欠な存在となっています。

通常バイクメーカーというのは、自社の中にデザイン部門を持っていて、たまに知名度の高いデザイナーに依頼するという形をとっているのです。
ヤマハはバイクメーカーとしては異例な作り方をしているバイクメーカーとなります。
しかし芸術性が高いバイク=ヤマハということが定着した背景には、デザインに妥協しないからこそ外注することを選択したヤマハのこだわりが見えるのです。

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