ロングセラーモデル

FLSTN ソフテイルデラックスは2005年の登場以来、マイナーチェンジを行うことなく10年間も連続でラインナップ入りをしている人気モデルです。
FLにはその他にFLSTC ヘリテイジソフテイルクラシックやFLSTF ファットボーイがあり、ソフテイルデラックスを含めた３台は、人気シリーズとなっています。

ハーレーは毎年ニューモデルが登場していますが、その代わり不人気モデルは姿を消しています。
メーカーであれば仕方のないことなのですが、ソフテイルデラックスはマイナーチェンジ無しで10年間人気を維持し続けるという、まさに完成されたモデルといえます。

ソフテイルデラックスは完成されたモデルですが、特出すべき性能や機能は持っていません。
あえていうのであれば、ノスタルジックを感じさせながら、モダンであるというそのスタイルでしょう。

ホイールを包む前後フェンダーやトゥームストーンテールランプやホワイトリボンタイヤ、油圧式フロントフォークなどハイドライグライドをイメージさせています。
ヨーロッパでは、ノスタルジックでありながらモダンなデザインのスクーターが女性には人気がありますが、このソフテイルデラックスもハーレーの中では女性人気が高いのが特徴です。

女性に人気

女性に人気がある理由として真っ先に挙げられるのが、足つきの良さですが、実は小柄な女性ではあまり足つきは良くありません。
車高的には十分な低さなのですが、純正のシートですと幅が広く、車高の割りには足つきは良くはないのです。
そのため小柄な女性はシートを幅が狭いタイプに変える人が多いようです。

女性にはシートが不満が残りますが、それ以外のポジションは非常に楽で、ハンドル位置やステップ、ボードなど日本人には的確な位置にあります。
そのため各操作が行い易く、安定した走行が可能となります。

またクラシカルモデルであるにも関わらず、バンク角は意外と深く旋回性が高いため、山道の走行も楽に行えます。
それゆえ女性であってもツーリングを行うには、安心して走ることができるモデルなのです。
ソフテイルデラックスは元が完成したモデルですので、大幅なカスタムを行う人は少なく、これもまた女性に人気がある理由の一つとなっています。

恩恵と欠点

完成されたモデルですので、長く乗り続けることができるのですが、このバイクはインジェクションであるキャブではありません。
インジェクションの恩恵として安定した性能とトルク特性があり、ポジションとともに乗り易さに貢献しています。

ハーレーはシンプルであるがゆえに、自分で整備する楽しさがあるバイクです。
キャブレターですと自分で行えますが、インジェクションはショップに頼まなくてはいけません。
この点はだけは、発売以降インジェクションであるソフテイルデラックスの唯一の欠点かもしれません。