対人賠償保険とは

バイクの所有、使用、管理上の原因で他人を負傷させたり死亡させてしまったりした時に被保険者が法律上の損害賠償責任を負担することになった時補償するのが対人賠償保険です。
バイクを所有にあたっては皆が自賠責保険等の法律で定められた強制保険に加入をしています。
しかし、程度によっては自賠責保険で支払われる金額を超過することがあり、その時には対人賠償保険によって保険金を受け取り補償するのです。

このとき、他人としてあげられるのは歩行者、相手の車やバイクに乗っていた人、自分のバイクに乗せていた人といった人が挙げられます。
運転者本人や記名被保険者、そしてその家族に対しては保険金の支払いは行われません。

支払われる保険金

保険金というのは誰にでもいくらでも支払われるのではなくきちんと算出された金額で保険金額が決められます。
相手に対して負担する法律上の損害賠償額、損害発生や拡大防止のために使用した費用、緊急措置に要した費用、訴訟費用、弁護士費用、調停費用といったものから自賠責保険によって支払われる金額を差し引いて受け取る保険額が決定します。

ただし、もちろん保険金が受け取れない場合もありこれも事前に理解しておくことが必要です。
レースやラリーを行なっていての損害、台風や地震、津波といった自然災害、契約者や被保険者が故意に起こした事故、といったものが保険金を受け取れないケースに該当します。

また自動車保険に加入していても、バイクに乗っている時に起こした事故に保険金は下りない場合がほとんどです。自動車保険にバイク保険が付いてくるプランがあるので、すでに自動車保険に加入している人は、商品内容の充実度を中心に保険を見直しましょう。

電話やチャットサービスで見積もりを依頼すると、自分に合ったプランを提案してもらえます。
連絡前に、保険に必要だと思う条件をピックアップしておくとスムーズです。

対人賠償保険での保険金額は過失割合が大きく関係する

対人賠償保険が支払われるにはその金額は過失割合で大きく変化します。
この過失割合というのは事故を起こした両者の過失の割合を示すものであり、簡単にいうとどちらがどれだけ悪いかということを示すものです。

対人賠償保険で支払われる賠償金額は自分自身の過失割合分を相手に支払うこととなります。
そのため、過失割合が高く損害賠償額が大きくなれば自分の加入している保険の支払い限度額を超えるということもあるのです。

対人賠償保険は任意保険であるために加入することは義務付けられていません。
そこで中には対人賠償保険には加入をしていないというケースもあります。

しかし、万が一死亡事故や重い障害を負わせるような事故を起こしてしまった場合、自賠責保険だけでは賠償金の支払いをすることができません。
そうなれば自分自身の貯金で支払ったり一生かけて賠償金を支払い続けたりすることが必要となります。

もしも事故を起こしたならば相手に最大限できる償いをしたいと思うものですし、それが当然のことです。
そこで可能な限りの償いをするためにも任意保険であっても対人賠償保険には加入しておくべきものであると言えます。